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持続可能な地域交通を考える会 活動記録 2011(平成23)年度【案】
2011年 4月 1日 〜 2012年 3月31日(第4期)
議論・交流
- 定例会
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引き続き、概ね毎月(5、10、11月を除く、計9回)第二木曜日の夜に定例会合を開き、意見交換、各種打ち合わせ、会の意思決定などを行った。
なお、5月は総会を、11月は現地視察を実施した。
- メーリングリスト (ML)
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会員同士の意見交換や情報交流、および定例会で決めきれなかった事項や急を要する意思決定にも活用。
- 電子メールアドレス、名刺の発行
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会員(協力会員、賛助会員を除く)を対象に、普段の活動や情報交流に活用できるよう、必要に応じ発行。
- 交通相談
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イベント出展(後述)により、来場者との意見交換や相談を受ける機会を設けた。
- 勉強会・意見交換会
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「川崎市総合都市交通計画」の策定が進められていることから、この検討過程を知り、交通政策について市民の関心を高めることを狙いとし、川崎の交通とまちづくりを考える会さんと合同で勉強会を開催した。
情報発信
- ホームページ
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引き続き、本会の取り組みの紹介・報告・記録や、各地での先進的な取り組み(動画)の紹介、ニュース配信、2011年3月11日の東日本大震災に関連する緊急対応(後述)などを行った。
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また、昨年度よりイベントカレンダーの提供を始めたが、事務局の人手不足などにより、12〜3月にかけて更新を休止する事態に陥った。引き続き編集・管理態勢の強化が課題になっている。
- かわさき市民活動ポータルサイト「応援ナビかわさき」
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情報登録担当者の不在などにより充分な活用ができていない状況は続いているが、後述の「自転車タクシー」試乗会の開催告知や、活動報告などを掲載し、部分的に活用を進めている。
- twitter(ツイッター)
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会の取り組みやホームページ更新などの最新情報を、不定期ながら配信している。2011年3月11日の東日本大震災に関連する緊急対応も行った(後述)。
- ブログ【新規】
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4月28日に開設し、ホームページに掲載しきれない活動報告などを随時掲載している。
- 会紹介リーフレット、携帯端末向けWebサイト、ワンセグ放送向け映像
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昨年度、かわさき市民活動センターさん、専修大学ネットワークメディア学部さんとの共同事業により制作していただいた3種類のPR素材を、引き続き活用している。
- メールマガジン【休止】、資料室 (MediaWiki)【廃止】
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メールマガジンは、2009年12月号を最後に休刊状態が続く。
資料室は、管理者不在のため 4月をもって閉鎖した。
組織・運営
- 会員・協力会員・賛助会員の募集、寄付の募集
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会員(活動に参加し、費用面でも会を支える人)、協力会員(主に情報提供やイベント出展時などにボランティアで協力する人)、賛助会員(資金面で会を応援する人・団体)を随時募集している。
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なお、今年度より個人賛助会費を1口2000円に変更(値下げ)し、最少額を会費と同額にした。
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寄付・カンパも随時募集している。
調査・支援
- 自転車タクシーの活用提案事業(共同事業)
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川崎市内の平地では、自転車での移動が便利な半面、高齢などで自転車等の私的交通手段(自力での移動)を利用できなくなると途端に毎日の生活に必要な移動にも困る実情があり、「買物難民」などと呼ばれ社会問題化している。その対策としてコミュニティバスの導入が進められている地域もあるが、維持にかかる費用や利用者数の確保、利便性などの課題もある。こうした中、他地域では平坦地を中心に「自転車タクシー」を用いた高齢者移動支援サービスを提供する事例が出てきている。
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また、人と環境にやさしく、いつまでも安心して住み続けられる地域の実現には、毎日の生活に欠かせない地域交通の重要性に多くの人が関心を持ち、公共交通手段を中心とする多様な交通サービスが提供されている地域づくりが欠かせない。
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そこで、今年度より『高齢者移動支援と地域活性化に役立つ「自転車タクシー」提案』事業を展開し、この「自転車タクシー」の活用方法や可能性、および課題について、試乗会・アンケートや先行事例調査などを行った。これにより、「自転車タクシー」は移動支援のみならず、商店街等の活性化(イベント等の会場内での移動支援、親子連れ客へのサービス提供等)への期待が高く、地域活性化に役立つことが確認された。さらに、商店会やかわさきワンセグさんなどとの連携のきっかけにもなり、2月には「自転車タクシー」事業に携わる関係者が集う連絡会を立ち上げるべく準備会を開催した。
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なお、本事業は本会が中心になり、川崎の交通とまちづくりを考える会 (K-cube)さん、和光大学小林猛久ゼミナールさんなどと共同で実施しており、平成23年度 かわさき市民公益活動助成金を活用して実施した。
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来年度はこの取り組みを一層進める形で、2ヶ月程度にわたる運行実験を行うとともに、継続的な運行を実現するための体制整備、および市民の関心を一層高めるために、地域交通に関する啓発を行う予定。
- 「コミュニティバス調査支援事業」(共同事業)
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川崎市内では丘陵部を中心にコミュニティバス導入を望む声が出ているものの、様々な課題が指摘されている。そこで、昨年度「まちづくり・地域交通調査支援事業」では実態調査を行うとともに、コミュニティバス導入に向けて取り組む地域をつなぐ活動を行った。
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今年度は、昨年度の活動により生まれた連携を引き継ぐ形で、年度内に2回(7月・12月)の連絡会を開催するとともに、麻生区「山ゆり号」の本格運行開始や多摩区長尾台、宮前区有馬・東有馬の運行実験実施に合わせ現地視察を行った。
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なお、本事業は 川崎の交通とまちづくりを考える会 (K-cube) さんが取りまとめ、本会が協力する形で実施している。
- 資料頒布
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2009年度より発行している『交通・環境・まちづくり おすすめ図書』の2011年度版を計500部発行した。出展イベント会場や、かわさき市民活動センター、高津区役所などの市民活動支援施設、川崎市立図書館、神奈川県立川崎図書館などのチラシラック等で配布し、年度内でほぼ配布完了となった。
- 翻訳出版
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2009年度より準備してきた翻訳出版事業において、引き受けていただける出版社が見つかった。来年度の完成・出版を目標に、12月より翻訳作業および編集会議に取り組んでいる。
- その他
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各地のカーフリーデー、コミュニティバスなどの視察に出かけた。交通・環境分野で活動する諸会が実施する講演会・学習会に参加するなど、自転車、バス、地域コミュニティ、災害への備え等の調査・学習会に参加する機会を設けた。(希望者のみ)
事業・連携(敬称略)
- 企画協力・展示提供
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川崎市地球温暖化防止活動推進センター(CCかわさき交流コーナー)が主催して9月に開催された企画展「人と環境にやさしい交通大集合!」向けに、川崎市における自転車の活用状況や国内外での自転車の利活用事例に関する展示を制作・提供するとともに、企画協力を行った。
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11月に高津区役所で開催された「食とエネルギーの資源循環フォーラム」に企画協力を行った。
- イベント出展
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5月「公害・環境、健康、まちづくりフェスタ」@溝口駅前、6月「高津区市民活動見本市」@高津市民館、7月「環境・交通・まちづくり市民フォーラム」@主婦会館プラザエフ、「なかはらっぱ祭り」@中原市民館、9月「中原区エコカフェ」@等々力緑地(新規)、11月「食とエネルギーの資源循環フォーラム」@高津区役所(新規)、シンポジウム「建築文化の「いま」〜建物の省エネを考える〜」@和光大学(新規)、「ネイチャーフェスティバル」@新川崎ふれあい公園、1月「かわさきボランティア・市民活動フェア」@中原市民館、3月「エコ・フェスタかわさき」@川崎市総合自治会館、に出展した。
- 他会との連携
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2009年に立ち上げた「MAKE the RULE 川崎」にて、その後の状況変化や今後の展開強化を狙いとして、「かわさき気候変動円卓会議」へと改組し、第1回「かわさき気候変動円卓会議」の開催に参加した。
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川崎の交通とまちづくりを考える会 (K-cube)、「MAKE the RULE 川崎」(川崎フューチャー・ネットワーク (KF-net)、アクト川崎)、クルマ社会を問い直す会、などと連携企画を展開。
- キャンペーン
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「モビリティウィーク&カーフリーデー」「世界道路交通犠牲者の日」の広報を行った。
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2010年12月より環境省が始め、翌月に賛同団体登録を行った smart move(スマート・ムーブ)キャンペーンに関する広報を行った。
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2011年3月の原発事故と、その後の「計画停電」により、生活環境や交通に多大な悪影響がもたらされたことを受け、持続可能な地域づくりにエネルギー政策の転換が欠かせないことを意識させられた(ブログ記事「「eシフト」への参加について 〜エネルギー政策は省エネ+自然エネで!」参照)。これを受け、6月より「eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)」へ参加した。
- 行政政策とのかかわり
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代表が「高津区区民会議」委員に参加。(2010年度〜)
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会員が「エコシティたかつ」推進委員に参加。(2010年度〜)
- 政策提言
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【共同声明】
5月 「公共の交通を活かした震災復興への緊急アピール」NPO共同声明、
11月 緊急アピール『「調達価格等算定委員会」国会同意人事案は異議あり!偏っている!差し替えて!』、
12月 「緊急声明 日本政府への、平成24年度税制改正に向けた、自動車課税・地球温暖化対策税に関するNGOからの要望」、
「自動車取得税・自動車重量税廃止に反対する緊急声明」
に会として賛同。
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「川崎市総合都市交通計画」検討委員会を傍聴し(2〜4回)、委員を招いての勉強会を開催(前述、共催)。
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他、意見公募に関する会員への情報提供や、会員個人によるパブリックコメント対応も随時実施。
- 震災・原発問題緊急対応
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3月11日に発生した東日本大震災、およびその後の「計画停電」により交通機関が混乱したことを受けて、昨年度に引き続き緊急対応を行った。「東北支援ボランティア交通情報」の更新を8月末をもって終了するまで、twitterやホームページを中心に情報提供を続けた。
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また、自転車利用の急増や、緊急の節電・省エネが求められる中で、自転車の安全利用や、かしこい省エネに関する情報提供(チラシの制作・頒布)を行った(4月・5月)。
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なお、6月以降は「eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)」へ参加し、生活の質を保ちつつ省エネできるよう公共交通や自転車を活用したまちづくり等に関する政策提言に取り組んでいる(前述)。
以 上