持続可能な地域交通を考える会 > 意見・提案 > 国土交通省道路局「電気自動車等用充電機器の道路上での設置に関するガイドライン(案)」に関する意見 |
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本意見書は、意見提出用Webフォームにて送信した本文をWeb掲載用に整形したものです。
「ストレート型」に図示されている箇所は、本来、自転車をはじめとする軽車両が通行する場所である。そこに自動車を駐車させることは、短時間であっても、軽車両の円滑かつ安全な通行の妨げとなるものであり、極めて危険であることはもちろん、環境政策にも逆行する。
「日本の道路は狭い」などという言説の下に自転車レーンなどの設置が後回しにされてきたところに、電気自動車の駐停車を公認する場所を公道上に設置させようとしている国土交通省の施策には非常に落胆している。まずは同じ国土交通省で所管している自転車通行空間の確保を、万難を排して完成させるべきだろう。
自家用乗用車のエネルギー効率が極めて悪いことは、燃料がガソリンであろうが電気や水素であろうが変わらない。気候変動対策やSDGsの観点からは、交通政策基本法および自転車活用推進法にもあるように、自家用乗用車を削減し、歩く、自転車や公共交通など他の交通モードへの転換を図ることが先ずもって重要である。
また、可住地面積の狭い日本において都市の希少な公共空間である道路を自家用乗用車に占有させることは極めて非合理である。電気自動車を普及させるという名目があったとしても、道路という公共性の高い空間を、公共性の低い自家用乗用車に占有させることを促してはならない。
どうしても自家用乗用車への充電設備が必要であるなら、既存のガソリンスタンドや民間の有料駐車場などに設置すれば済むことである。
道路上に設置する場合は、「ベイ型」「その他の類型」であっても、路線バスや共同配送などの公共性の高い車両に限ると明記すべきである。
本意見書は、本会ホームページにも掲載しています。
http://sltc.jp/file/2023/03/20230308mlit_evparking.html