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高速道路料金の大幅引き下げの差し止めを求める緊急共同声明

下記団体・個人は、政府が2008年10月30日に発表した『生活対策』に盛り込まれた「高速道路料金の大幅引き下げ」に対し、下記の理由により反対し、その差し止めを求めます。

また、この共同声明にご賛同いただける団体・個人を募集しています。こちらよりご連絡ください。

<お知らせ>

(2009.01.23) この件でパブリックコメントが募集されています(25日17時まで)。

(2008.11.03) 本文は発表時のままですが、発表以降にも賛同者に加わっていただいているため、賛同者欄を1箇所にしました。
また、このページはご利用の Web ブラウザによっては表示が乱れる場合があります。うまく表示されない場合は下記の PDF ファイルをご覧ください。


  内閣総理大臣  麻生 太郎 殿  
  国土交通大臣  金子 一義 殿  
  環 境 大臣  斉藤 鉄夫 殿  
  経済産業大臣  二階 俊博 殿  
2008年10月31日 賛同者一同

高速道路料金の大幅引き下げの差し止めを求める緊急共同声明

本年10月30日に政府が発表した『生活対策』に盛り込まれた「高速道路料金の大幅引き下げ」について、下記の理由からその正当性がないものであるとともに、環境汚染などの不公正を助長し、しかも私たち現役世代およびその子孫に大きな禍根を残すものであることから、その差し止めを求める。

本件「対策」は「生活対策」にはならず、目的を果たさない。

「生活対策」としているが、土休日の乗用車に限った適用であることから、不要不急の「マイカー」利用を誘発する以外の効果は想定しにくく、生活に困る人を助ける効果を期待できないばかりか、自動車交通量の増加により道路上の危険性が増し、交通事故の増加など生活不安を助長するおそれすらある。また、公共交通機関から「マイカー」への乗り換えを誘発した場合、石油消費量を増加させ、結果として所得の海外流失も懸念される。

より多くの環境汚染を引き起こす者が優遇される制度となり、環境保全に逆行する。

自動車は様々な環境汚染物質を排出し、その利用は大気汚染公害、酸性雨による土壌汚染や気候変動(地球温暖化)などの一因になるものだが、それを抑制するためには、環境負荷の大きな交通手段の利用を抑制し、環境負荷の小さな交通手段を選択する人が報われる経済社会をつくるべきである。本件「対策」はこれと全く逆の効果をもたらし、持続可能な低炭素社会の実現を求める社会的要請に反するものである。

市場原理に反し、不公正な競争を助長する。

鉄道、高速道路ともに民間事業者が営業しているものだが、本件「対策」は鉄道事業者等を著しく不利に、高速道路会社等を著しく有利にするよう働くものであり、政府が尊重しているはずの市場原理に反することになる。また、ただでさえ環境汚染等の負担を免れている自動車の利用を一層有利にし、旅客交通手段間の競争の不公正を助長することにもなる。

受益者が一部の「マイカー」利用者等に限られ、公平性を損なう。

投入される多額の税金等の受益者が一部の「マイカー」利用者等に限られ、その一部の者のみが優遇されるべき何らの正当性も存在しない上、負担は現役世代および将来世代の全国民にかかるものであり、公平性を著しく損ない不当である。

以 上  


高速道路料金の大幅値下げの差し止めを求める緊急共同声明』に賛同します

賛同団体

賛同個人

■ ご賛同のお願い ■

ご賛同いただける方は、以下に団体・組織・会社名(個人の方はお名前とご所属)、メールアドレス、およびホームページをお持ちの方は URL をご記入いただき、団体でご賛同いただける場合は該当欄にチェックを入れて、「賛同します」ボタンを押してください。本ページに掲載させていただきます。

『高速道路料金の大幅値下げの差し止めを求める緊急共同声明』に賛同します   ◆印は必須項目です。

※個人でご賛同いただける方は、当欄にご所属、職業等をご記入ください。併記させていただきます。
 (ご担当者様宛に確認のメールを差し上げます。)
※ご記入いただいた内容の控えをお送りします。

(ホームページをお持ちの方のみご記入ください。)
◆ボタンを押すと、確認画面を経ずに即送信されますので、ご注意ください◆

※ご賛同以外のご意見・お問い合わせはこちらよりご連絡ください。
※確認用メールが届かない場合など、事務局判断で掲載を見合わせる場合がございます。
 ドメイン名指定受信可否を設定されている方は、予め sltc.jp からのメールが届くよう設定してください。
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 なお、ご記入いただいたメールアドレスと発信元情報は本件ご賛同の確認にのみ使用し、公開いたしません。
※電子メールをご利用でない方は、FAX または郵便でご連絡ください。FAX: 020-4664-6084
 〒212-0007 川崎市幸区河原町1番地 かわさき市民活動センター レターケース内 持続可能な地域交通を考える会

■ 個人で意見書を出したい方へ ■
高速道路料金の大幅値下げの差し止めを求める意見書(個人提出用) PDF 91KB
本声明文と同じ内容で、個人で署名してそのまま郵送や FAX で提出できる原稿を用意しました。宛名なし (PDF 91KB) または内閣総理大臣宛 (PDF 92KB) を印刷して、宛名、日付および署名を記入して送ります。皆様の意見表明にお役立てください。
 
宛先例:〒100-8968 内閣総理大臣 麻生 太郎 殿
FAX: 03-3581-3883(内閣官房)、03-3501-7528(議員事務所)
ほか、各政党宛、所轄官庁宛など。
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